結局、一番安いポケットWiFiはどこよ? 何だかんだ言って、やはり料金は気になりますよね。
そこでまず、ポケットWiFi各社の料金をできるだけシンプルに単純明快に比較できるよう、契約期間の総額を日数で割った「1日あたりの料金」を計算しました。
とりあえず、各プロバイダの契約期間中の料金を一覧表を作ったんですが、細かすぎて読めないと思いますので、1日あたり料金をその下で表にしました。
1日あたり料金が安いプロバイダ
プロバイダ | 1日あたり料金 |
---|---|
Yahoo!WiFi | 84円 |
NEXTmobile | 91円 |
GMOとくとくBB | 104円 |
So-net WiMAX | 111円 |
JPWiMAX | 114円 |
カシモWiMAX | 115円 |
DTI WiMAX | 119円 |
Broad WiMAX | 120円 |
Y!mobile | 125円 |
@nifty WiMAX | 134円 |
BIGLOBE WiMAX | 135円 |
UQ WiMAX | 146円 |
※いずれも2020年4月現在の料金情報です。
※1日あたり料金は小数点以下を四捨五入した値です。
※NEXTmobileは2年契約のみなので、その期間で計算しています。
ということで最安はYahoo!WiFiですが
3年間の使用料総額を日数で割った結果、1日あたり84円で最も安かったYahoo!wifi。
Yahoo!wifiは同じグループ企業になっているソフトバンクの4G回線ネットワークを使ったポケットwifiサービスになります。
つまり、ワイモバイルとほとんど同じです。
プラン自体は2つあり、上記の最安プランともう一つはオプション設定を変更することでデータが使い放題になるプランが用意されています。
あと、WiMAXが苦手なコンクリートに囲まれた建物内や電波の届きにくい地下でも安定しています。
絶対的な通信速度では負けますが、電波の特性上通信が粘り強いので、たとえば出張で全国を飛び回っている多い方、地下鉄によく乗る方、地方に住んでいる方などにはおすすめです。
Yahoo!プレミアム会員限定の価格、通信量が5GBといろいろ制限あり
だだし!Yahoo!wifiはいろいろと制限があります。
まず、一日あたり84円、月額2,480円という使用料にするには条件があります。
ひとつはYahoo!プレミアム会員でなくてはいけないところ。
Yahoo!プレミアム会員とは、ヤフーオークションを利用したり、ヤフーショッピングでポイント優遇されたり、基本的にYahoo!のサービスを受けるのに必須の会員登録です。
このYahoo!プレミアム会員は無料ではなく、ひと月に462円かかります。
ですので、Yahoo!wifiの月額は2,480円+462円の合計2,942円になります(まあこれでも安いほうですが)。
昔からYahoo!を利用している方はおそらくこのプレミアム会員の方が多いと思いますが、もし未加入の方は入会による恩恵と月額料の両方で判断してYahoo!wifiを考える必要があると思います。
月の通信量は5GBまで
さらに、Yahoo!wifiは月の通信量は5GBしかありません。
ひと月に5GBですので、だいたい1日あたり160MB~170MBの通信量で上限になってしまいます。
ポケットwifiのユースケースを考えると、この通信量はどうなのかと。
まず、どう考えてもメイン回線としては全然足りないでしょう。
ダウンロードだけでこれですし、プレイ中も通信状態になるので数日もがっつり遊べばあっという間に5GBに達してしまいます。
ちなみに5GBを超えると通信制限がかかり、速度が128kBpsまで落ちてしまいます。
これではまともに通信できません。
料金はできるだけ安く専用のネット回線を持ちたい方にはいいですが、この通信量クラスだと格安SIMのデータプランもライバルになります。
『Yahoo!wifiでなくてはいけない理由』が特にないというのが結論です。
十分な通信量で考えると最安はネクストモバイル(NEXT mobile)に
こちらも最安クラスとなるネクストモバイル。
これ、私も使ってますけどめっちゃいいですよ。
おそらく名前を知っている方はまだ少ないと思いますが、自分的にはベストバランスに最も近い要注目のポケットwifiです。
月の通信量は2,760円と安いのはもちろん、契約期間が今や3年と長いのが主流の中、2年と短いんです。
通信速度やネットワーク技術は当然日進月歩ですので、今から3年もしたら激変は必至。
そもそも、その頃には5Gも始まっているでしょうし、極端な話をするとポケットWiFiがなくなっているかもしれません(さすがにそれはないと思いますが)。
ひょっとしたら、さらに高性能で便利なネット回線サービス普及している可能性も。
あと、基本的にいつも携帯するモバイルルーターだけに、故障や紛失のリスクも。
私も物持ちが悪い方ですが、3年間なくさずこわさず使い続ける自信ありますか?ということですね。
いずれにしても、決められた契約期間が短ければフットワーク軽く乗り換えもしやすいので、ネクストモバイルの2年契約は有利です。
月の通信量も20GB、30GB、50GBと選べる
ネクストモバイルの強みは、基本的に大容量なことです。
その量はYahoo!wifiを軽く置き去りにする20GB、30GB、50GB。
50GBってすごくないですか? 私は外でパソコンを開いて仕事することが多いので、ほぼ毎日ポケットwifiを使ってるんですが、一日仕事でヘビーに使っても1GBを超えることはまずありません。
つまり月30GBもあれば十分、50GBなんて持て余すくらい。
はっきりいって超太っ腹。
通信量あたりの料金で考えれば、Yahoo!wifiとネクストモバイルは絶対に超えられない壁があるといえます。
念のため比較すると以下の感じです。
通信量1GBあたりの料金
プロバイダ | 1GBあたりの料金 |
---|---|
ネクストモバイル | 138円(20GBプラン) 92円(30GBプラン) 55.2円(50GBプラン) |
Yahoo!wifi | 496円 |
ネクストモバイルの最も容量の小さい20GBプランでも、Yahoo!wifiの料金より4倍以上も割安になる圧倒的な差。
しかも、この2社はどちらもソフトバンク回線ですので条件はイーブン。
Yahoo!が勝ってるのは知名度だけといいたくなります。
現状だとWiMAX以外ならネクストモバイル一択、といっていいと思います。
通信無制限で考えると最も安いGMOとくとくBB
次は月の通信量が無制限の条件で考えてみます。
この基準ですとプロバイダはWiMAX一択になります。
さらにプランはギガ放題プランに。
ひと月の通信量に上限がないのでネット使い放題になります。
最近は自宅の主回線をWiMAXにする方もふえており、コンセントに挿すだけですぐ使える据え置き型ホームルーターも人気です。
で、WiMAXの料金ではGMOとくとくBBが圧倒的に安いですね。
一日あたり104円と、ダイソーで何か一品買う料金でネットを使い倒せます。
同じく使い放題の固定回線なら月5,000円はしますし、家で問題なくつながるならWiMAXに乗り換える方が多いのもうなづけます。
ただしキャッシュバック前提、手続きも面倒ですぐ貰えない
GMOのWiMAXにも引っかかる部分はあります。
まずは先述した最安価格は、あくまでキャッシュバックの金額を反映させてのもの、であること。
GMOでWiMAXに加入するだけで、およそ4万円ほどの現金が自動的に返ってくるキャッシュバック制度(月によって金額は若干増減します)。
毎月大々的に広告を出してるので、回線系に興味ある方ならほとんどが知っているのでは?というくらい知名度は高いと思います。
現在(2020年4月)では、この返金制度はGMOが唯一といっていいくらい、希少なサービスになりました。
GMOの体力がなせる技なのか、本当のところはわかりませんが。
ただしこのキャッシュバックが元巨人の元木ばりにちょっと曲者。
実際にお金をもらえるのは契約して1年後になりますし、そのための手続きがややこしいのです。
詳しくは以下のリンク先の記事で解説しています。
WiMAXはぶっちゃけると回線はどこでも同じですし、値段で決めてもいいと思うんですが、GMOはミスを誘発するサービスが多い印象であまり好きではないです。
。
。
ネットリテラシーの高い方なら何の問題もないと思います。
キャッシュバックなしで安いのは現状So-net
2020年4月のプランでいうと、キャッシュバックなしならSo-netが一番安いです。
Broad WiMAXやカシモWiMAXは最初の数カ月はSo-netより安いですが、その後の料金が上がるのでトータルだと結局高くなります。
So-netは3年間ずっと3,620円なのもわかりやすくて好印象。
もちろん最新のルーターも無料で選択できます(クレードルは別料金ですが)。
いうまでもなく知名度や実績もあり、使うかどうかは自由ですがカスペルスキーのセキュリティや使用サポートなどが1年間無料だったり、付帯サービスも充実しています。
GMOのキャッシュバック手続きに自信がなかったり、月ごとに料金がコロコロ変わるのが嫌、という方ならSo-netのWiMAXプランがおすすめです。