縁あってWiFiルーターの「Speed Wi-Fi NEXT W05」を借りる機会があったので、前から試したかったことができてかなり満足しています。
それは「同回線、同世代ルーターの別機種で速度に差は出るのか」ということ。
実はwifiルーターは機種ごとに最大通信速度が異なるんですよね。
今回比較する機種も、W05は最大758Mbps(下り)で、WX05は最大440Mbps(下り)とけっこうな違いが(とはいえ、実際にはそんなスピードはでませんけど・・・)。
この記事では、W05のレビューをしつつ、WX05と同じ場所で速度を3回ずつ測り平均値を出して比較しました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
W05のレビュー&よく使う項目まとめ
まず、W05がどんな端末なのかレビューしていきます。
HUAWEI製。
HUAWEIはご存知の方も多いと思いますがいろいろ悪い噂があり、ドコモやauなど大手キャリアからファーウェイ製品は発売されなくなりそうですね。
wifiルーターも例に漏れず、いずれはSIMフリー版しか手に入らなくなる可能性も。
使うなら自己責任で、という感じになるかもしれません。
中身はW05の本体、充電や通信に使うケーブル、説明書などが入っていました。
液晶ディスプレイがある前面と側面で別色、別部品になる凝った造り。
質感も好印象。
カラーはブラック×ライム。
もう一種類はホワイト×シルバーになります。
裏側は表面がマット処理に。
貼られているシールに接続時に必要なSSID、パスワード(ぼかしの部分)が印刷されています。
上部の側面側。
ここに電源ボタンとSIMを入れるスロットが。
続いて下部の側面側。
設定を工場出荷時の状態に戻すリセットボタン、本体の充電やパソコン等との接続時に使う端子(USB-C)があります。
ライバル機のWX05もUSB-C端子ですが、当然ながら最も普及しているMicro USBケーブルでは充電できないので注意してください。
C端子用のケーブルか、Micro USB端子に装着するC端子アダプタが必要です。
ただ、どちらも今や100均で売ってるので、外出時に忘れてもさほど困りません。
別売のクレードルです。
W05を横向きで充電できる専用品です。
色はさわやかなホワイト一色。
ACアダプタも白なのはいいですね。
コードが黒いと一気に安物感が出るので。
。
。
裏側には有線LANコネクタがあり、パソコン等と有線接続すればよりノイズの少ない好環境に。
WiMAX2+は使っている電波の周波数からノイズの影響(電子レンジや各種家電)を受けやすいので、少しでも無線部分が減るのは有効です。
さすが専用品、左右の長さもぴったりでスタイリッシュです。
ただ、有線接続でホームルーターっぽく使う方以外は、クレードルの必要性はそこまでないかも。
スマホのように動画を見たりするならありですが、wifiルーターの液晶をそんなに見る機会はないですし。
W05とWX05のサイズ比較
同じ05世代のライバル機種、NECプラットフォームズが販売するWX05と大きさを比較。
縦の長さはほぼ同じですが、W05のほうがかなり横に長いです。
手に持ってみても、W05は左右にはみ出ますし、少しオーバーにいえばスティック形状という印象。
厚みは0.7mm違うはず(W05のほうが薄い)ですが、あまり差を感じません。
両機のサイズ
W05でよく使う項目の設定
基本的に電源を入れたらさほど操作することがないWiFiルーターですが、いくつか知っておいたほうがいい設定が以下の3つです。
では、やり方を説明していきますね。
通信モードを変える
通信モードを通常のハイスピードエリアモードから、auの4G LTE網を使うハイスピードエリアプラスモードにする方法です。
この2つはいつでも切り替えることができますが、一度でもハイスピードプラスエリアモードにすると、その月は別料金で1,005円がかかります。
ただし2年プランのみ料金がかかり、3年プランにすると無料です。
WiMAX2+の電波が入らないところでも通信できるメリットはありますが、月7GBまでの通信制限があるのでガバガバ使えるわけではないです。
ホーム画面をスライドさせて2ページ目を表示します。
右上の「通信モード設定」をタップ。
通信モード切替画面になるので、○部分をタップすれば切替えができます。
ただし先述のとおり、2年プランの方はハイスピードプラスエリアにすると追加料金がかかるので注意してください。
SSIDやパスワードを参照する
次は機器を接続する際に必要なSSIDやパスワードを参照する方法です。
まずホーム画面左上のアイコン「情報」をタップ。
設定項目がずらっと並ぶので、「SSID情報」をタップ。
端末のSSIDとパスワードが表示されます。
ただし、人目の多いところでこの画面はあまり出さないほうがいいと思います。
この情報を知られたら他人が容易にログインできますし、最悪の場合ハッキングされて個人情報や銀行口座、クレジットカード情報などを盗まれるリスクも。
ディスプレイの設定変更
最後はディスプレイの設定変更(バックライト表示時間や輝度の調節)。
バッテリーの残量に合わせて変更すればより長持ちさせられるので重要です。
まずはホーム画面2ページ目の右下「設定」をタップ。
これもずらっとメニューが並びますので、下にスクロールして・・・
「ディスプレイ設定」をタップします。
バックライトの明るさや点灯時間を変更できます。
輝度は3段階、点灯時間は15秒、30秒、1分、2分から選ぶことができます。
W05とWX05の通信速度を測定してみた
同じ回線(Broad WiMAX)でルータが違えば通信速度は変わるのか?を確かめるために、W05とWX05で実際に速度を測りました。
計測に使ったのは手持ちのiPhone8。
AppStoreで手に入る速度計測アプリ(Speedcheck)を使い、それぞれの通信速度を3回ずつ測定し平均値を計算。
場所は郊外のショッピングモールです。
W05の通信速度は?
まずはW05から。
W05の1回目
ダウンロードは30.38Mbps、アップロードは6.22Mbpsを記録。
W05の2回目
ダウンロードは38.09Mbps、アップロードは3.68Mbpsを記録。
W05の3回目
ダウンロードは31.60Mbps、アップロードは3.34Mbpsでした。
結果のまとめ
ダウンロード | アップロード | |
---|---|---|
計測1回目 | 30.38Mbps | 6.22Mbps |
計測2回目 | 38.09Mbps | 3.68Mbps |
計測3回目 | 31.60Mbps | 3.34Mbps |
平均速度 | 33.36Mbps | 4.41Mbps |
WX05の通信速度は?
続いてWX05で速度を計測。
WX05の1回目
ダウンロードは42.10Mbps、アップロードは3.73Mbpsを記録。
WX05の2回目
ダウンロードは37.08Mbps、アップロードは3.75Mbpsを記録。
WX05の3回目
ダウンロードは33.26Mbps、アップロードは4.09Mbpsでした。
結果のまとめ
ダウンロード | アップロード | |
---|---|---|
計測1回目 | 42.10Mbps | 3.73Mbps |
計測2回目 | 37.08Mbps | 3.75Mbps |
計測3回目 | 33.26Mbps | 4.09Mbps |
平均速度 | 37.48Mbps | 3.86Mbps |
※いずれも小数点第2位以下は四捨五入しています。
速度計測の結果
ということで、W05とWX05の速度計測の結果は、平均値でダウンロードはWX05の勝ち、アップロードはW05の勝ちとなりました。
とはいえ、それぞれの対応速度(768Mbps、440Mbps)ほどの差は実測値ではないですし、両者ともほぼ同性能といってもいいと思います。
個人的にはコンパクトなWX05のほうが好みですが(W05はちょっと大きすぎるように思えます)。