ポケットwifiとWiMAXの違いについて知りたい。
そんな悩みにお答えします。
このページは、ポケットWiFiを使う上では直接役に立たないかもしれませんが、意外に見落としている、カン違いしている基礎知識をまとめました。
特に最初の項目「ポケットWiFi」と「WiMAX」についてのものは、サービスの混同を防ぐためにも正しく知っておいたほうがいいと思います。
ポケットWiFiとWiMAXって違うの?
これは、こうした分野に詳しい方ほどモヤモヤとした思いを持っている方が多いのではないかと思います。
ポケットWiFiとWiMAXって何がちがうの?
今さらな話ですが、ポケットWiFiはWiMAXのことではありません。
とりあえず、下の相関図を見て頂ければそれぞれの関係性がつかめるかと思います。
PocketWiFiとWiMAX、ポケットWiFiの関係
もともとポケットWiFiというのは、イーモバイルという企業(現在のY!モバイル)が提供していたモバイルネット回線のことで、商標にもなっています(登録番号は第5329146号、第5340117号)。
対してWiMAX(正しくはWiMAX2+)は、UQコミュニケーションズという企業が提供しているモバイルネット回線で、イー・モバイルが展開していたポケットWiFiとはまったく別のサービスです。
ポケットWiFiという名称がサービスをイメージしやすいのと、語呂が良かったのも理由でしょうね。
(※)当サイトでも、ポケットWiFiという言葉は双方を含めた全体の意味で使っています。
正確には違うのですが、そう捉えている方が多い現状に合わせています。
このように、最初に広まったサービスや商品名が一般名詞化するケースは他にもよくあります。
たとえばセロテープ、ホッチキス、シーチキン、エスカレーター、宅急便、ゼロックスなどですね。
まとめると、ポケットWiFiというモバイルネット通信のサービスとして、WiMAXとPocketWiFiがある、というのが現在の状況です。
そもそもWi-Fiって何なの?
Wi-Fi(ワイファイと呼びます)を一言でいえば、無線でインターネットに繋げる技術のことです。
別名で無線LANとも呼ばれています。
たとえば家の中にあるパソコンやゲーム機、スマートフォンなど、インターネットに接続して利用する機器ってたくさんありますよね。
中には単体ではインターネットを使えないものもあります。
そうした機器でもWiFiを使えばインターネットに接続できます。
しかも無線なのでケーブルをつなげる必要もありません。
また、インターネットを利用せずとも、プリンターとパソコン、デジカメとパソコンなどもケーブルなしでWiFi接続する商品がふえてきました。
こうした機器同士のデータのやりとりも、WiFiがあればとても便利で手軽になります。
次はWiFiの仕組みについてですが、WiFiは細かく言えば1種類ではありません。
電波の周波数によってたくさんの種類のWiFiがあります(これがWiFiをややこしくする原因でもあるんですが)。
以下の記事でWiFiの種類や性能について以下のリンク先で解説していますので、よければご覧ください。
どうやってネットに繋いでるの?
ポケットWiFiでいえば、ルーターと呼ばれる小さな機器があります。
ただし、これが直接インターネットに繋がっているわけではありません。
これは、携帯電話とアンテナの関係と同じと考えればOKです。
今や日本のどんな場所に行っても、高さ数十メートルくらいの携帯電話会社のアンテナを目にすることができますよね。
あそこから発せられる電波をスマホなどの機器が受信し、ネットを利用することができます。
ポケットWiFiでも、基地局と呼ばれるアンテナが無数に設置されています。
基地局については以下のリンク先の記事で解説していますので、よければご覧ください。
電話はできるの?
NTT各社やau、ソフトバンクなど携帯キャリアによる光ファイバーのブロードバンドが普及することで、固定回線の電話もネットで(光電話)できるようになりました。
ネット以前の社会のように電話はモジュラーケーブルを使った専用線から、インターネットの網(IPネットワーク)を使ってするもの、にすっかり変わっています。
となると、有線と無線の違いはあっても、同じインターネットだからポケットWiFiで電話もできそうに思えますよね。
この答えは、YesでありNoです。
Noのケースは、それまでNTTなどの固定電話や有線のひかり電話などを使っていた場合です。
このケースだと回線や番号を引き継いで使うことはできません。
Yesのケースは、ポケットWiFiでインターネットへ接続し、スマホなどの通話ができる端末に050電話やスカイプ、LINEなどのIP電話のアプリをインストールして使う場合です。
WiFiルーターだけで直接通話することはできませんが、IP電話に必要なネット回線を担うという意味ですね。
とくにWiMAXなら、月々の通信量の上限を気にすることなくIP電話を利用することが可能です(IP電話の基本料金と電話の通話料はかかりますが)。