WiMAXやY!mobileなどのモバイルWiFiルーターがなくても、外でインターネットをしたい! そんな時に役立つのがフリーWi-Fi(公衆無線LANサービス)です。
フリーWiFiとは文字通り、誰でも自由にWiFi通信でインターネットを楽しめるサービスです。
このフリーWiFi、実はかなり多くの場所で利用できます。
大手のショッピングモールやテーマパーク、公共施設、レストラン、各交通機関の駅など、まさに日本の至る所にフリーWiFiのスポットは広がっています。
その多くが完全無料(もしくは条件を満たせば無料)で利用できます。
え、そんなにどこでもタダでインターネットできるなら、わざわざ月額料金のかかるモバイルWiFiなんていらないのでは・・・? と思ってしまう方もいるかもしれません。
事実、これらフリーWiFiは通信量がまったくかからないので、WiMAXなどを持っている方も通信量を節約するためにフリーWiFiを活用している方はたくさんいます。
ただし、フリーWiFiもいいことばかりではありません。
その辺りは後述していきますので、まずは日本にある主要なフリーWiFiサービスを以下にまとめてみました。
接続可能なフリーWiFi(公衆無線LAN)
サービス名(クリックで詳細) | 料金 |
---|---|
ソフトバンクWi-Fiスポット | 無料(※1)/月額467円 |
au Wi-Fi SPOT | 無料(※1)/月額300円 |
docomo Wi-Fi | 無料(※1)/月額300円 |
BBモバイルポイント | 無料 |
フレッツ・スポット(※2) | 月額200円 |
UQ Wi-Fi | 無料(UQのサービス利用者のみ) |
BIGLOBE Wi-Fi | 月額250円 |
(※1)基本的に該当サービスの契約者は無料ですが、一部のプランで有料になる場合もありますので、詳しくは各事業者の公式ページでご確認ください。
(※2)2017年9月31日で新規の受付を終了しています。
サービス名(クリックで詳細) | 料金 |
---|---|
セブンスポット | 無料 |
ローソンWi-Fiサービス | 無料 |
ファミマWiFi | 無料 |
スターバックスWiFi | 無料 |
タリーズWiFi | 無料 |
上島珈琲店オリジナルWiFi | 無料 |
上記のカフェなどは自社でのWiFiの他に、ソフトバンクWiFiスポットやau Wi-Fi SPOTが使えるケースも多く、フリーWiFiの利用はさまざまな選択肢があります。
フリーWiFiの接続方法は業者ごとに異なる?
フリーWiFiは自由に使えるといっても、提供している施設に行ってスマホを取り出せばすぐに使える・・・ワケではありません。
利用するためには、ほとんどの場合フリーWiFiを提供している事業者に登録をする必要があります(中にはスターバックスのWiFiのようにメアド登録すら必要ないものもありますが)。
いずれにしても、流れ的にはスマホの設定画面からWiFiの選択画面へ行き、利用したいフリーWiFiのSSIDを選んでから何かしらの登録をして利用開始、という感じですね。
簡単に接続できることの裏返し?フリーWiFiのデメリット
便利なフリーWiFiにもいくつかのデメリットがあります。
大きく3つの気になるポイントがあるのでまとめました。
フリーWiFiを使う上で最も注意したいのがセキュリティです。
クリック詐欺やフィッシングサイトによる被害のニュースは後を絶たないですよね。
つい先日もランサムウェアと呼ばれる不正なプログラムによる大規模なハッキング被害がありました。
フリーWiFiは何らかの登録さえ完了すれば誰でも利用できるサービスのため、こうした不正プログラムやハッカーにとってはまさにザル状態です。
接続したら必ず被害に合うわけではありませんが、確率の問題でもあるので運が悪いと思わぬ被害を被る可能性もあります。
そこで覚えておきたいことですが、まずフリーWiFi上では「お金をやりとりする行為」をしないようにすることです。
もし情報を抜き取られたら、カードの不正利用や口座からの不正出金をされる可能性もあります。
また、SNSなどID・パスワードの入力が必要なサービスへのログインもしないほうが賢明です。
フリーWiFiを使う時はこうしたリスクのある行為を避けるようにしましょう。
セキュリティ面に不安のあるフリーWiFiですが、とうとう総務省が公衆無線LANを提供する業者への規制を強化する方針を固めました。
ネット接続の際に暗号化されていないアクセスポイントを原則として提供しないよう、事業者に呼びかけるとのことです。
フリーWiFiは海外のほうが普及しており、外国人旅行者が多くなる中、安全にフリーWiFiを利用できる環境を整えたいことが目的ですね。
フリーWiFiはフリーとはいっても、24時間ずっと使い放題なわけではありません。
無料で利用できるフリーWiFiサービスの場合(上記の表でレストラン、コンビニ系のもの)、ほとんどの所は連続で接続できる時間に制限が設けられています。
各サービスの連続利用時間がどれくらいなのか以下にまとめました。
サービス名1 | 利用時間制限 |
---|---|
セブンスポット | 1回60分(1日3回まで) |
ローソンWi-Fiサービス | 1回60分(1日5回まで) |
ファミマWiFi | 1回20分(1日3回まで) |
スターバックスWiFi | 1回のログインで60分まで |
タリーズWiFi | 制限なし |
上島珈琲店オリジナルWiFi | 制限なし |
タリーズと上島珈琲は今のところ制限がないので太っ腹ですね。
公衆無線LANは限られた帯域を利用者でわけあう通信のため、使う人が多ければ多いほど混雑して速度は遅くなります。
片側一車線しかない道路に大勢の車が流れ込んできたら大渋滞になりますが、それと同じことですね。
フリーWiFiが始まった当初と違い、現在は認知度も広まって多くの方が使うようになったので、場所と時間帯によってはまったく使い物にならない、という可能性も。
同じWiFiスポットにいる利用者の誰かがもし、通信を大量に行う動画の閲覧をやっていたら大きな影響を受けますし、無料で使える分ある程度速度面の妥協は仕方がないといえます。
あくまでフリーWiFiは非常用というか、あてにしすぎるのは危険ですね。